DJにとって「耳」は、楽器以上に重要な“ツール”です。 クラブやフェスの現場では、常に90〜110dBという爆音の中に数時間いることも珍しくありません。 これは、工事現場の騒音や飛行機の離陸音に匹敵するレベルです。
長時間この環境にいると、音の感度低下・耳鳴り・聴覚過敏などのリスクが高まり、 最悪の場合、DJとして致命的な聴力損傷につながります。 そのため、欧米のプロDJたちは必ず「イヤープロテクター」を常用しています。
人間の耳は、外耳・中耳・内耳の3つの部分で構成されています。 特に内耳にある有毛細胞(ゆうもうさいぼう)は、音の振動を電気信号に変える役割を持ちます。 しかし一度損傷すると、再生されません。
💡 豆知識: 人間の聴力は20Hz〜20kHzの範囲ですが、加齢や騒音ダメージにより、 高音域(8kHz以上)から徐々に聞こえにくくなります。 若いうちから耳を守る習慣をつけることが大切です。
つまり、耳栓は「音を遮断する」のではなく、「音を最適化して聴力を守る」アイテムです。 次章では、DJに特におすすめの10製品を紹介します。
| 製品名 | タイプ | 特徴 | 防音性能 |
|---|---|---|---|
| Loop Quiet2 | シリコン | デザイン性◎ 着け心地抜群 | −27dB |
| Loop Experience Pro | 音楽用 | 音質維持タイプ。クラブ向き | −18dB |
| Etymotic ER20XS | プロ仕様 | 自然な音質。DJ/PA業界定番 | −20dB |
| Alpine MusicSafe Pro | 可変フィルター | シーン別に防音調整可能 | −16〜22dB |
| Moldex Rockets | 再利用可 | 耳に優しいソフト構造 | −27dB |
| Vibes High-Fidelity Earplugs | 音楽用 | 音質を損なわずに音圧軽減 | −15dB |
| Eargasm High Fidelity | 高音質タイプ | 音質劣化なし。持ち運びケース付き | −21dB |
| Decibullz Custom Molded | カスタム型 | 自分の耳に合わせて成形可能 | −31dB |
| Minuendo Adjustable Earplugs | 調整式 | ダイヤルで減衰量を調整可能 | −7〜25dB |
|
Etymotic ER20 |
プロ仕様 | ステージ向け透明デザイン | −20dB |
柔らかいシリコン素材で長時間でも耳が痛くならない人気モデル。デザイン性も高く、女性DJにも支持されています。
音の輪郭を損なわずに音量だけを下げるタイプ。クラブやライブハウスなど、繊細な音を求める現場に最適です。
世界中の音響エンジニアやDJが使用する定番モデル。自然な音質で「こもらない」装着感が特徴です。
交換可能な3種類のフィルターで音量を自由に調整可能。リハから本番まで使い分けできる万能型。
耳に優しい柔らかい構造で、長時間使用しても疲れにくい。水洗いできて繰り返し使える経済的モデル。
音質を保ちつつ音圧のみを軽減。フェスやライブ向けに開発され、透明デザインで目立たないのも魅力です。
アメリカ発の高音質イヤープロテクター。付属のアルミケースが携帯に便利で、プロDJにも愛用者多数。
お湯で温めて自分の耳に合わせて成形するカスタム型。完璧なフィット感で遮音性も抜群です。
ダイヤル式で減衰量を調整できる次世代型イヤープロテクター。繊細な音場コントロールにこだわるDJにおすすめ。
音響分野で名高いEtymotic製。ER20XSの派生モデルで、音質の自然さを維持しながら耐久性・使いやすさを強化。
音楽用耳栓は周波数バランスを保ったまま音圧だけを下げる設計です。 一般的な防音耳栓のように「こもる」感覚はほとんどありません。
一時的には有効ですが、音がこもりミックス判断が難しくなるため、 音楽専用のイヤープロテクターをおすすめします。
すでに「耳鳴り(キーン音)」が出ている場合、聴覚疲労や損傷の可能性があります。 しばらくプレイを控え、耳鼻科での検査を推奨します。
DJの耳は一生モノの「資産」です。 耳栓をつけることで、音の世界を狭めるのではなく、 むしろ長く音楽と関わり続ける“自由”を守ることにつながります。
あなたの耳は、あなたのDJキャリアそのものです。 今日から耳を守る一歩を踏み出しましょう。